2014年6月24日火曜日

Revit MEP 配管のモデリング-1

今回は、前々回作成しました「接続要素を割り当てたファミリ」を使って
配管モデリングを行ってみます。

下記のような「衛生器具」を配置した平面ビューを準備しました。
ここから、配管をモデリングしていきます。





















まずは、わかりやすいように配管を接続する「衛生器具」のみを表示した
3Dビューを作成します。
こちらは前回紹介したアドインを使って、作成します。
(詳細はアドイン「Auto Section Box」と「詳細フィルタ」で説明しています。

平面ビューと大便器」「小便器」「手洗器」のみを表示した3Dビューを
画面上に並べて表示します。





最初に排水管(汚水)をモデリングします。
ここでは、あらかじめ下記の設定をやっておきます。

1. 「配管タイプ」の作成(設定)


「設備」→「配管」をクリックします。



プロパティの「タイプを編集」をクリックします。
タイププロパティダイアログBOXが開きますので
「複製」で「排水管(汚水)」を作成します。




2. 「経路指定基本設定」

「経路指定基本設定」をクリックします。

「経路指定基本設定」では、配管タイプ別に
配管セグメント、配管サイズの設定、
自動配管時に優先される継ぎ手のタイプ・サイズが指定できます。

比較的によく使用する継ぎ手を「ファミリをロード」をクリックしてロー
ドします。
レイアウトした後からでも配管・継手の変更は可能ですので
ひとまず標準的なものでいいので必ず指定はしておきましょう。




一通り「経路指定基本設定」が完了しましたら、
「OK」をクリックして開いているダイアログBOXを全て閉じます。

では、ここから配管のレイアウトをしていきます。

大便器3つと小便器1つを同じ系統としてモデリングします。
①4つの要素を選択します。
②「配管」をクリックします。
③システムタイプ「衛生」を選択します。
④システム名を設定します。
⑤「OK」をクリックします。




排水系統-1という、配管システムが生成されました。
画面上の点線の器具が同じシステム内(同じ系統)の器具となります。
次に、「配管レイアウトを生成」をクリックします。




配管レイアウトのパターンが自動で作成されました。
パターンタイプは「経路」「周長」「交点」の3つあり、
その中で「経路」は6パターンのレイアウトがされています。
この中から、1つを選んで編集していきます。

レイアウトのパターンを決める前に
「設定」をクリックして、配管変換設定を行います。
本管、枝管の「配管タイプ」「オフセット」を設定します。
本管、枝管それぞれ「配管タイプ」は先ほど作成した「排水管(汚水)」を選択します。
オフセットは、ここでは「-500」と設定しておきます。
「OK」をクリックします。



配管タイプが「排水管(汚水)」で配管の高さが-500の位置にレイアウトされました。



「基準を配置」を設定して、各衛星器具を配管で接続してどこへ導くかを決めます。
ここでは、平面ビューの画面上の下方向へ配管をしたいので
「基準を配置」をクリックして、任意の位置に設置します。
その際に、配管の直径サイズを「100」、オフセット「-500」に変更しておきます。
また、基準が垂直上方向の向きになっているので、
水平方向下向きに変更します。回転をクリックします。



ここで、さきほどのレイアウトタイプを再度検討します。
「パターン」をクリックします。
ここでは、パターンタイプ「経路」の1/6にしておきます。
また、この時に配管の勾配値も設定しておきます。
ここでは「1.0%」に設定しておきます。




このレイアウトをベースにして、少し編集をします。
「レイアウトを編集」をクリックします。
編集したい配管をクリックします。
クリックすると、「十字矢印のカーソル」と「現在の配管の高さ数値」が表示されます。
配管を前後左右に移動したい場合は、「十字矢印のカーソル」をクリックしたまま
平行移動させます。
高さを変更したい場合は、「現在の配管の高さ数値」をクリックして、
変更したい数値を入力します。
この編集は、平面ビューでも、3Dビューでも可能です。



ここでは、配管の合流位置を平面ビュー上で上方向に移動させます。



「レイアウト終了」をクリックして、編集を完了します。

配管タイプが排水管(汚水)で
高さ「-500」の位置に配管がモデリングされました。



引き続き、同様にして
手洗器3つを「排水系統-2」という別のシステム(配管系統)で
モデリングします。

配管タイプは、排水管(雑排水)で新規作成して
配管高さを「-350」で設定します。

あとは「排水系統-1」と同じ流れで設定を全て完了させますと
2系統の排水システムのモデリングが完成しました。



さらに、給水管もモデリングします。
給水管は、「給水系統-1」という別のシステム(配管系統)として
1系統で全ての衛生器具に配管します。

配管タイプは、給水管で新規作成しておきます。
配管高さは、天井内配管するとして「2700」で設定してみます。
あとは「排水系統-1、2」と同じ流れで設定を全て完了させますと
1系統の給水システムのモデリングが完成しました。




次回は、作成した配管システムのモデリングの「編集」を行います。

また、

Autodesk Revit MEP トレーニング教材

給排水衛生編だけが唯一webにUPされていますので
データをダウンロードして、実際にモデリングしながらトレーニングしてみるのも
いいかと思います。

空調設備編、電気設備編、防火設備編は、ずっと準備中です。
早くUpしていただけると助かるんですけどね。


2014年6月23日月曜日

Revit アドイン「Auto Section Box」と「詳細フィルタ」

MEPの機能というわけではありませんが
RevitでもMEPでもモデリングする際に
私がよく使う便利な機能を紹介したいと思います。

まずは、アドインCOINS Auto-Section Box」を紹介します。
(Exchange Appsで無料でインストールできます)

Revit MEPで配管やダクトのモデリングをする際に、3Dビューを確認しながら
モデリングをすると思いますが、
通常であれば、3Dビューを開いて3Dで見たい部分を断面BOXで範囲を設定して
ビュー表示をコントロールして。。。というように、見たい部分だけのビューにするまでに
若干手間がかかるかと思います。
しかし、「Auto Section Box」を使えばあっという間に見たい部分だけの
3Dビューが作成できます。

下記平面ビューからトイレ廻りだけの3Dビューを作成したいと思います。

①トイレ廻りを丸ごと選択します。
②アドインAuto-Section Box」をクリックします。
③ビューの名前を決めます。
④「Element extents,plus buffer」を選択します。
⑤選択した要素全ての6つの側面からの増減寸法を表します。
ここでは、「0」と記入しておきます。
⑥「Arrange Windows Side-By-Side」は
チェックを入れると、要素を選択したビューを画面左に残したまま、
画面右にSection Boxビューを表示します。
チェックをはずすと、Section Boxビューのみを画面いっぱいに表示します。
ここでは、チェックをはずしておきます。
⑦「OK」をクリックします。




選択したトイレ廻りのみの3Dビューが表示されました。
ここで、さきほど入力しました、
「選択した要素全ての6つの側面からの増減寸法を表します。
ここでは、「0」と記入しておきます。」
の部分を補足説明します。

6つの側面とは、東西南北上下の6つの方向で、
選択した要素の側面、つまり一番端部ということになります。
今回選択した要素の、
上方向の側面は、構造柱(H鋼)の上部が最端部となり、
増減寸法は「0」と記入しましたので表示範囲は最端部までとなります。
増減寸法を「500」とすれば、最端部から500mmの範囲まで表示するということになります。




















あとは、表示したい要素だけを表示すれば目的の3Dビューは完成します。
表示コントロールする際に、表示したくない要素を選択して
非表示に設定するのですが、要素を1つずつ選択して非表示にしていくのは
数・種類が多ければ多いほど面倒になってきますので
便利機能「フィルタ」を使います。

但し、Revitに備わっているフィルタは、カテゴリ別にしかできません。
そこで紹介させてもらうのがアドイン「詳細フィルタ」です。
(Exchange Appsで無料でインストールできます)

「詳細フィルター」は、
カテゴリ別、ファミリ別、ファミリタイプ別に
フィルターをかける事が可能です。

例えば、先ほど作成した3Dビューで、
衛生器具の「小便器」「大便器」「手洗器」のみを表示したい場合、
「詳細フィルター」を使って選択して表示コントロールをしてみます。

まずは、通常の「フィルタ」を使って、衛星器具という
「カテゴリ」のみを表示します。

①全要素を選択します。
②「フィルタ」をクリックします。
③表示したいカテゴリ「衛生器具」のチェックをはずします。
④「OK」をクリックします。



次に、選択した要素を非表示にします。
右クリックします。
「ビューで非表示」をクリックします。
「要素」をクリックします。

これで衛生器具のみが表示されました。
ここでわかりますように、「フィルタ」で抽出できるのは
「カテゴリ別」のみです。
衛生器具の大便器や小便器や手摺といった異なるファミリごとに
抽出して選択したくてもできないので、要素をクリックして
選択しなければなりません。





















では「詳細フィルタ」を使用して
衛生器具をファミリ別にフィルタをかけて選択します。

①全要素を選択します。
②アドイン「詳細フィルタ」をクリックします。
③ファミリタブをクリックします。
④「全選択」をクリックします。
⑤表示したい要素のチェックをはずします。
⑥「OK」をクリックします。





















次に、選択した要素を非表示にします。
右クリックします。
「ビューで非表示」をクリックします。
「要素」をクリックします。

これで、「小便器」「大便器」「手洗器」のみ表示された3Dビューが完成しました。





なお、「詳細フィルター」は、さらにファミリタイプ別にも分けてくれるので
同じファミリ名でタイプが違うものも抽出することができます。

今回紹介させていただいた、2つのアドインは
Revitであれ、MEPであれ
モデリングする際に頻繁に行う「3Dビューの作成」と「要素の選択」において
効率化に非常に役に立つのではないでしょうか。


2014年6月12日木曜日

Revit MEP 「接続」を割り当てたファミリを作る



Revitはファミリから成り立っていると言っても過言ではありません。
ファミリがないと話になりません。
Revitに初めから備え付けられているファミリから似たようなものを探してそのまま使うか
編集して使うか、全くなければ新規作成するしかありません。

意匠設計に関して言えば、ファミリが揃っていれば驚くほどスピーディーに
モデリングを進めることが可能となります。
MEPでは、ファミリ(電気・設備機器、ダクト、配管、配線等)をシステム的に接続していく形でモデリングが進んでいきます。

例えば、衛生器具で「洋式便器」というファミリがあるとします。
意匠設計であれば、このファミリを床(ホスト)に設置するだけで平面図として用を足すのですが、
MEPで電気・設備設計する段階になりますと、このファミリに「接続」という要素を割り当てる必要が
あります。
この「接続」を割り当てることによりシステム的に衛生器具と配管を接続する事が可能となります。
MEPにおいてのファミリとは、コンポーネントに「接続」要素を割り当てたものという事になります。


では、実際に「洋式便器」というファミリに「接続」を割り当ててみます。

下記画像は、「接続」を割り当てていないファミリ「洋式便器」です。
これに、「接続」を割り当ててみます。


ここで必要な「接続」要素は、排水管と給水管となりますので
「配管」を割り当てます。
まずは便器に排水管を接続する位置を決めます。


壁面から200mmの位置に排水管を接続すると仮定して、
押し出しで75φのオブジェクトを作成します。


↓ 作成→配管接続 を選択します。


↓ 先ほど作成した75φの押し出し底面に割り当てます。


 ↓ ①割り当てた「接続要素」をクリック
    ②プロパティの「システム分類」を「サニタリー」に変更します。


↓流量環境設定、流れの方向、直径を設定


これで、排水管用の「接続」が割り当てられました。


同様に、給水管の「接続」も割り当てればファミリの完成です。
*給水の場合、システム分類は「住宅用冷水」を選択します。


これで「接続」を割り当てたファミリの完成です。
今回、「衛生器具」を例として挙げましたが、
空調機や換気扇であれば冷媒管・ドレン管には「配管」、
ダクトには「ダクト」の接続を適宜割り当て、
電源が必要なものには、「電気」を割り当てれば良いということになります。


やってみると、意外と簡単だなと思われたんじゃないでしょうか?
わからないことがあっても、とにかくやってみるっていうのが大事であって
やっていくうちに「あれはそういう意味だったんだな」という発見が必ずあります。
そしたら、また以前作ったファミリを開いて編集してアップデートしてあげればいいんです。
最初から完璧なファミリを作ろうとは思わず、その時点で役にたつものを
作っていけばいいのではないかと思います。
今の段階ではファミリを作って、モデリングして実施設計図をRevit MEPで完結できれば
OKと考えています。
しかし、Revit MEPを使うからには冷暖房負荷」や「圧力損失」等の解析というすばらしい機能をつかいこなせるようになりたいと思ってます。



次回は、「接続」を割り当てたファミリを使って実際にモデリングしていきたいと思います。